2012年10月14日日曜日

2012.10.14 口伝とMethod

2012.10.14 口伝とMethod


ちょっと考える大事なこと。

口伝とMethod。

理想の音があること。(これからの想像)
いい音を聞いたことがあること、理想の音をきいたことがあること。(これまでの経験)

マイクを立てるということは、ステージでブースで一番近くでその演奏家を感じるということ。だからMixingのはじまりは、マイクを立てること。
意味を考えて、マイクを立て、ケーブルをしき、HAをあわせ、演奏家の気持ちと聴取者の期待のバランスを取りながら、Ch Faderを上げていく。

放送で良く考えたことがある、先輩から教わったことがある。
『放送というのは、何人が聞いているか解らない、0人かもしれないし、何億人かもしれない』、録音もにているが、PAはどうだろう。
実は、何千人、何万人もコンサートにきていても、どれだけその心に、音を通してメッセージを受け取っているかはわからないのだ。

しかもそれは、音が消えてなくなった時から、3時間、3日、3年で、メッセージの濃淡は、色濃くなっているかもしれないし、消えてなくなって忘れられているかもしれない。

音を仕事にするということは、こういうことか。

いみじくも、ゴスペルに触れ、職人の世界での常識、仕事は黙ってそばで見て覚え、口で伝えられる。j

音響の技術も同じような視点があるのではないでしょうか?
だから、一つの方法Methodを確立したいと、多くのミキシングエンジニアは考えるが、なかなか一朝一夕にはいかない。

つらつらと、いつもどうにかして、『録音』『放送』『PA』を結びつけようとしてしまうが、まだまだ説明はつかないね。

ただ、20年ちょっとの経験で言えるのは、マイク一本でもMixingだと思わせてくれたのは、この音を学び解いていこうという、エンジニアの心意気は、すごい仕事なのだと私は思います。

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