2011年6月11日土曜日

2011.06.12『新しい研修スタイルの提案』Directivity

2011.06.12『新しい研修スタイルの提案』Directivity
これまでM-AQUA では、録音やPAの現場研修の事前打ち合わせ(事前勉強)を、通常のプロの現場より理解が進むように丁寧ゆっくりとやってきました。事後のまとめについては、研修に参加の皆さんにレポートの提出(任意)をしていただき、一過性のものにならないようにしてきました。これはひとえに、クライアントや演奏家の皆様のご理解とご協力、OBの皆さん、音響業界の諸先輩方のご指導あってこその継続でした。

そこで、2つの提案をしたいと思います。(赤字の部分です)


1つ目は、録音やPA等の『自主企画』(M-AQUA+)の持ち込みです。学生の皆さんがどうしても自主的に音響の勉強をする時に『一流の機材が無いからできない』という点に陥ります。この点を、M-AQUAでサポートしようということです。
既に今までいろいろな相談を受け機材の提供をしてきましたが、『自分の頭で何が必要かを考える』→『実行する』というプロセスが、音響技術や理解を深める為にとても重要でした。
『自主企画』のプロジェクトを乗り越えた先に見えてくる世界を体験し、一人でも多くの音響技術者の皆さんにこの仕事を一生の仕事にしようというきっかけ作りの1つとして欲しいと願うばかりです。
ただほいほいと機材を貸し出すわけでは有りません、企画書の提案が妥当で、何処まで自分が真摯に音に向き合って、Projectの為に動いているかを判断し、協力します。
これが広がって行けば、様々な形でいろいろとできるはずです。

2つ目は、現場の前後に行う、『倉庫整理』等を手伝って下さる方を随時募集します。
機材を習熟するこつのひとつに、『慣れ』があります。どうしても現場の研修に参加できる日程があわない方や、とにかく機材に慣れたい方をお待ちしてます。M-AQUAの基本は私が行きます。普段は私が一人で積み込みもします、荷下ろしもします。
ケーブル巻きや機材の習熟の一番のコツは慣れなのです。機材の名前から始まり、見たことの無い機材でもある程度使いこなせるのがプロだと思いますが、そうはいっても急にはできないですよんね。機材を積極的に触って『慣れて』『経験』を増やすことが何よりの近道です。
『経験と慣れ』このキーワードを解決するにはやるだけなのです、横浜まで来て下さればいつでも対応します。やることとやれることはいっぱいあるのです、ProTools等やDigi卓の基本操作に関しても、知っていることは全て教えますし、お互いに研究していければと思います。

2点に関連しますが、わたしはいままで、音響の技術はそれぞれの個人が意識を持って高めるものとだけ思っていました。
もちろん今もそう思ってますし自分自身でも意識を持って新しい技術に挑戦・探求したいと思っています。
しかし、人と人が関わり合って気付き、教え合い、向上していく部分も大きな割合が有ると思います。
後輩の皆さんから学ぶことも多いのです。

OBの皆様、いま現場で苦しいはずです。 若く多感な頃に皆が持っていたはずの、なんだかわからずにわき上がってくる熱意や情熱を思い出して下さい、是非一緒に様々な面で研修生と交流して自分の栄養の1つにして下さい。
同業者の皆様、低予算での受注は慎重になるべきと考えています。妥当性・意味を感じるものに、そういった研修生を充当していますのでどうかご理解ください。

音響技術者の社会貢献、演奏家・演出家との深い川の払拭、こういった音響教育とまでは行かなくても、スキルの継承と研究について、それぞれでやっていた時代は終わりました。

こうして書き記してみれば、この2つの提案は、画期的なことでもなんでもないですね。
だれしもが、レコーディングスタジオで深夜、仕事が終わったオフラインの時間に、せっせと自分の為に研究を重ねていましたね。それを見て見ぬふりしてくれた先輩に感謝します。そして、見るべきところを見ていてくれた先輩にも感謝します。
ステージの袖裏でぐちゃぐちゃになったケーブルを直しているとき、自宅に帰ってドロドロになった軍手を見たとき、全ては1つの音作りの為にMixing Engineerがやるべきことのサポートを、少しだけシステム化して皆さんとやっていきたいなと思った次第であります。

『自主企画』や『倉庫整理』については、随時募集しています。出来れば直接アポイントを密に取っていただければ、共にいろいろ前進していけるのではないのでしょうか?

ひとは苦しい時にこそ真価を問われ、苦しい時にこそ優しくなれるはず。いつでもお待ちしています。
M-AQUA Live-Sound 富 正和

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