2010年3月13日土曜日

2010.3.7 Flamenco Mon Shinjyuku 38RP STAFF REPORT

2010.3.7 Flamenco Mon Shinjyuku 38RP STAFF REPORT
研修に参加させて頂き、ありがとうございました。

今回は、ホールで行われたダンスの公演のモニターミキサーと転換のお手伝いをさせて頂きました。
ダンスは、1部と2部に分かれていて、2部のフラメンコを担当しました。モニターの返しは、各演奏者の楽器の音や手拍子の音と歌、更にダンサーの方の足音でした。足音はバウンダリーを4つ使って拾い、楽器はSM58やBeta57でバイオリンのみ持ち込みのマイクを使用しました。
研修では初めて少しだけミキサーを触らせて頂きました。しかし、今までの研修の中で操作を見ているにも関わらず全く分からず、リハの際にはまだ終わっていないのに、マイクを切ってしまいました。
転換は、1部から2部に変わる際にMON SPを4台とマイクをセットすることと、6組出演されて毎回演奏者と楽器が変わるので、その際に MON SPを下げたりマイクアレンジを変えたりということを富さんと2人で行いました。リハはやったのですが逆リハだったので、1 部から2部の転換はぶっつけ本番という感じでした。MON SPとマイクは、ケーブルをはずした状態でセットし位置に置いてからケーブルを繋ぎました。

更に、MON SPのアウトのチェックと、マイクのチェックを行いました。時間はないですし、舞台のセットと同時進行で行ったのでごちゃごちゃしていました。出演者ごとの転換は、場合によっては1分にも満たない中で行わなくてはならなかったので、富さんと担当するものを決めてやりましたがとても大変でした。毎回、マイクアレンジを変えるのですが、ほとんどが椅子に座った状態でスタンドを正面からではなく上手側から向けてけっこう角度をつけていたので、マイクがお辞儀をしたりスタンドが下がったりしないようにネジをしっかりと締めることを注意事項として事前に何度も言わ
れました。

今回、色々なミスをしてしまいましが、その中でも大きな失敗はハウらせてしまったことです。カンテというパートで歌とカホーンを演奏していたのですが、随分とオフマイクにされる方でした。曲の中盤でハウってしまい、リハーサルでも本番でもその時まで1度もハウらなかったので私は気を抜いていて、どのマイクがハウっているのかすぐには分からずもたついている間に再びハウってしまい、舞台の方ではカンテの方がマイクを更に離してたり角度を変えたりしていたので、そのマイクだと分かりました。舞台に出て行きネジが緩んでいたので締め直したのですが、演奏者がいる状態では満足に締め直すことができず、結局、終盤で1度マイクがお辞儀してしまいましたが、どうにか終わりました。ハウリングの原因は、オフマイクだったこと、HOUSE SPからのバウンダリーの音を場面場面で上げたり下げたりしていたこと、もちろんネジが緩んでいたこと、です。すぐに対応できなかったことと、あれだけ言われていたネジが緩かったことが大変悔やまれるので、これからは常に集中しているよう
心掛けます。こんなことは当たり前のことなのですが、どうしても集中力が切れ気が緩んでしまうので、今回失敗して本当に駄目だと思ったので、肝に銘じておきます。

〈学んだこと ~技術面~ 〉
・ケーブルを首にかけて束にする際に1度床に置いてしまったのですが、また拾って束にしなくてはならず時間の無駄なので、せっかく首にかけてあるのでそのまま数を数えて束にする。

・ケーブルにバミるのは後からどのケーブルが何だったか分からなくならないように。また、ケーブルを引く前にバミった方が良い。今回は、SPケーブルは、同じ数字を書いたものを両端にバミリました。マイクケーブルは、Multiに接続するオス側にパートの名称を書いたものをバミリました。

・Canonのケーブルは、マイクが生きている状態でマイクから抜いてもノイズは乗らない。理由は、バランス型だから。Canon はグラウンドが1番最初に接し、はずす際はその逆で1番最後に離れる構造になっている。2PのPhoneやRCAはアンバランス型なのでノイズが乗ってしまう。
(Tomi Said学校ではそうは教えないけど、実際の現場ではこんなことがある)

・ケーブルは予め必要な長さを調べておき少し余分に残して、それ以外の余りの部分は8の字巻きにして止める。こうすることによって撤収や転換の時に非常にスムーズに作業ができる。

・BSの下に余りのケーブルをまとめてある理由。見た目が綺麗、出演者がマイクを持って移動する時に都合が良い、32chの Multiを使っている時にMultiのところに余りをまとめておいたらごちゃごちゃになってしまう。

・BSは上手側から出すと、もしマイクがお辞儀をしてしまっても、ネジは締まる方向になる。

・インカムをイヤホン型などの耳に付けるものにしていない理由。音響の仕事は音を聞かなければならないから。片耳が塞がっていては音は聞けない。
〈学んだこと ~心掛け~ 〉

・バミリはなるべくやった方が良いので、先回りをする。

・分からないのは自分が分かろうとしていないだけなので、とにかく自分から手を出すようにする。

・ケーブル巻きなどは、「私がやります」と奪い取るくらいの気持ちで。

・失敗や怒られたことも、自分のものとして吸収できるように。

フラメンコは足音が大切な要素です。その為、バウンダリーを前方にL-Rで後方に同じくL-Rで計4つ設置しました。演奏者は3~4 人で各演奏者の前に1台ずつMON SPを置いていたのですが、リハの際に演奏者の方から「足音をもっと返してほしい」「生声が聞こえすぎている」などの要望を何度も頂きました。演奏者同士の間隔が狭く、また、歌を歌っている声が非常に大きくて手拍子も卓のメーターでピークまで行ってしまうほどだったので、調整が難しそうな印象を受けました。このような公演で歌や楽器と一緒に足音をPAすることに、私は驚きました。
今までレコーディングやPAなど何度か研修に参加させて頂きましたが、今回は今までとは違い照明や舞台の設営など沢山の人がいた現場で、舞台監督の方もいらっしゃって分刻みのスケジュールで動きました。音響とは違う職種の方たちが多くいるなかでは、もちろん挨拶が大切です。音響でも照明でもどの機材も重いですし脚立も立っていたりするので、怪我と隣り合わせだと思いました。近くを通る際には声をかけて周りに目を配ることで安全に作業できます。とにかく声を出すことが、やはり大切だと思いました。本当に人は多いですし、スケジュールに沿ってどんどん進んでいくので大変でした。私は、1つひとつ言われたことをこなすことで精一杯で、先回りするどころではありませんでした。また、流れが掴みきれていなかったですし、やるべきことも人任せにしてしまいました。今回は初めて体験することが沢山あり色々と知ることができました。初めで全く分からなかったのですが、次からは全体的な流れも少しは分かると思いますし、注意すべきことも把握できているので、もっと積極的
に動けるのではないかと考えています。少しでもその現場を理解できていれば先回りすることも可能なので、頑張りたいです。求められていることを先読みして行動することが重要だと改めて実感しました。

ありがとうございました。

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