2008年5月11日日曜日

2008.5.4-5 BRASS BAND LIVE RECORDING&SR STAFF REPORT 36RP

2008.5.4-5 BRASS BAND LIVE RECORDING&SR STAFF REPORT 36RP

このコンサートにスタッフとして参加することが決まってから、富さんからのお話や情報量でとても大きなイベントと知り、興味と不安を持って宇都宮へ行きました。
去年のレポートや事前に頂いた資料を見て行ったのですが、実際未定の部分が多いのには驚きました、また、そのような状況でどのように動けば良いのかがわからず臨機応変さが足りないなとつくづく実感しました。
3日に現地入りして4日からリハーサルを行い、結線や、soloマイクの動きが決定したのは4日の後半だったのでしょうか。それまでの富さんと若山さんの話を聞いていても混乱してばかりでした。

今回、自分が担当したのはSRのミキサーでした。自分でミキサーと言うのは恥ずかしいですが。一番苦労したのは何と言ってもホールと音響室の音の差でした。

ガラス壁が一枚あるだけで全然わからなくなってしまう音。正直言って恐かったです。

以前富さんがおっしゃっていましたが、ホールと音響室をどれだけ往復したか、が大事だな、と思いました。自分でホールに行って聴いた音量感がアテにならず、「クラシックの演奏会だぞ!」と言われてハッとしました。自分の中で基準となってる音量感がこのコンサートと合っていないと気づいたのです。それからなんとかしないと、と思い何度もホールに聴きに行ったのですが良くわからない、音響室に戻って音を聴くとわからなくなる、の繰り返しでした。
そこでヒントになったのがVUメータでした。今までVUメータを知らなかったわけではありません。しかし本当に自分が必要と思って意識して使ったことがなかったのです。富さんがちょうど良いとおっしゃったところを覚えておいて、それをVUで見て、それをホールに聴きに行って。それで少しコツをつかめてきたかな、と感じました。
それからはフェーダーの横に付いているピークメータは見てはいけない、と思ってやっていました。

第一部ではsoloマイクをハープとチェレスタにたてましたが、若山さんと話したことで、PA、SRの考え方がひとつ膨らみました。「聞こえない音をPAすることってどうなんだろうね。」という話で、実際オーケストラや吹奏楽で、たくさん楽器がある中で聞こえない音はある。それを小さい音の楽器だからマイクを立てることはいかがなものか。そのような内容でした。そう言われればそうだな、と思いました。自分は、マイクを立てたら聞こえるようにしなければいけない、と勘違いしていたと気づけました。
だからと言ってフェーダー上げなくていいや、と言う訳ではありません。聞こえてほしい時に聴かせる、それがベストだと私は思いました。そう思えたのですが、実際のところできたかどうか…。

第三部ではアカペラや曲中でのsoloのバランスを録るのに必死でした。
また、アドリブのようなものに対応が遅く悔しかったところもありました。

バランスのことを多く書いていますが、一番意識したのはフェーダーの上げ忘れがないようにすることだったと思います。それとフロアさんとの連絡です。マルチボックスからケーブルを抜く時など、事前にmuteしたことを伝えるように意識しました。本来は無意識にできるのが当たり前だと思いますが忘れないように気をつけました。

今思えばもっとフェーダーやEQをいじっても良かったかなと思いますが、実際には精一杯でした。
生の楽器の音をたくさん聴くことができましたし、チェレスタやハープのマイキングも知りました。Frontマイクが凄く床に近いな、と思いましたが、狙っている先を見たら演奏者の胸あたりの高さだったのでなるほどと思いました。

凄く内容の濃い2泊3日でした。去年来れば良かった、というのが正直なところです。

今回も貴重な経験をさせていただいてありがとうございました。
細かいミスがあってご迷惑おかけしました。

またの機会に宜しくお願い致します。

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