2006年7月10日月曜日

2006.7.9 LIVE SR SPANISH CONECTION REPORT

2006.7.9 LIVE SR SPANISH CONECTION 34SI

2006.7.9
栃木県さくら市 さくら市ミュージアム スパニッシュコネクションSR

スパニッシュコネクションのSRのアシスタントとして参加させていただきました。
アーティストの方々は全員プロであったために、対応などに注意しなければなりませんでしたが、よい経験になったと思います。また、今回はアーティスト付きの外部のオペレータが本番の機器操作をしていたために、その対応を学んだり、手際を見学したりすることができました。ポイントとなったのは、以下の点です。

1・ステージングの手際
2・今必要であることを即座に判断し、行動すること

1、について、今回は図面が事前に配布されずに、口頭での説明だったために、それを正確に把握するのが困難でした。現場が美術館であったこともあり、どこに機材を設置し、どこがステージになるのかが最初はわかりづらかったです。言葉でもある程度は理解する力が必要であると感じました。そして、それに必要なのは今手元にある機材の熟知や他の人とのコミュニケーションや連携であると思います。また、マイクの位置や使用するマイクが事前にはわからなかったので、アーティストが希望したようにすぐに設置できる対処も必要であることがわかりました。このように、マイクの本数やその種類や位置などがわからないことも多々あり、迅速で臨機応変な対応が大事であると思いました。
2、について、今回は外部オペレータが来ていたこともあり、富さんの行動が非常に勉強になりました。見ていると、常に先のことを考えて行動しているように感じました。そのときに必要なもの、この後に必要になるであろうものを即座に判断して行動していました。例えば、アーティストが楽器を置く場所に困っていると、すぐにゴム板を用意したりといった気配りが非常に迅速に行われていました。それは見習わなければならないと思いました。

外部オペレータの方のオペレーションを見ているのは、普段中々できない経験だったこともあって、非常に興味深く見させていただきました。いつも富さんがやっているような、本番中のフェーダ操作が少なかったように感じました。演奏中のMC用マイクのフェーダも絞っていなかったですし、演奏中に各楽器のレベルを変更することもあまりなかったように見えました。外部オペレータは、操作するのが自分の機材ではないのが大変だな、と思いました。どんな機材でも扱える知識や技術が必要だからです。
それでも、音は結構明確にハッキリと聞こえました。どの楽器も過不足なく、バランスよく聞こえたとは思っています。タブラなどは初めて見た楽器でしたが、非常に深みのある音が出ていると感じました(富さん曰く、ちょっとゴワゴワになっちゃった、とのことでしたが)。ギターの音も明確でよかったです。大きなアクシデントも起こらず、本番中は楽しんで見学することができました。演奏はとてもうまかったです。

といったように、外部オペレータやアーティストを迎えてのSRを行う時には、迅速で臨機応変な対応をすることが非常に大事な要素になることがわかりました。
機材やステージングの予定が変更することに対しても、柔軟に行動することが、アーティストともうまくやっていく方法の一つであると思いました。

また、それと同時に、今回は色々なお話をしていただいて、勉強になりました。
例えば、HOUSEのスピーカは、音源と全くぴったりのタイミングで音を出すと違和感がある上に音が濁ってしまうこともあって、わざとディレイで遅延させることがあるということです。今回の現場では7m sec遅延させていたようですが、これはホールの大きさなどによって変える必要性があるとのことです。では、音がどう濁るのか、といったことは、実際に機会を見て、経験上で体感してみたいと思います。
そのほかにも、デジタル機器にはD/AやA/Dの関係で、信号の遅延が起こることも知りました。それを計算に入れた上で、上記の遅延時間を算出しなければならないので、大変な知識と経験が必要であると思いました。

次回からは、さらに臨機応変な判断ができるように頑張りたいと思います。今回もありがとうございました。

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